Nexus Sをドコモで利用する際の制約が分かったところで、実際に管理人がNexus Sをドコモで利用するまでに行った作業を簡単にまとめておきます。
1. iモード側で不必要なサービスを停止する
SIMカードをNexus Sに挿すのですから、旧端末が手元に残るからと言っても、iモードは事実上利用しなくなります。ですから、iモード端末で”のみ”利用可能なサービスを事前に解約しておきます。具体的に、管理人が解約したのは以下のサービスです。
- iチャネル(月額157円)
- iモード有料サービス x 2
iチャネルは、当然スマートフォンでは利用できません。また、iモード端末で動作する有料iアプリを配信する有料サイトもNexus Sでは意味を持たないので、これらを事前に解約しておきました。ただし、iモードのメールアドレスをどうするのかについてまだ決めかねているので、iモード契約そのもの(月額315円)は残してあります。
2. mopera Uライトを契約する
前のエントリで書いたように、Nexus Sをドコモで利用する場合、事実上mopera Uのライトプランを利用するしかありません(iモードを捨てる気があるのであれば、b-mobileのSIMを利用するという選択肢もあります)。ということで、当該プランを申し込みました。こちらはMy docomoから手続きをすると、即時有効になります。
ちなみに、iモード契約を残した状態でmopera Uを契約すると、ISP割というのが効いて実質mopera Uを単体で契約したのと同じ金額になります。なんだか不思議な感じですが、特に理由はなくとも、とりあえずiモード契約は残しておくことをお勧めします。
3. mopera UのAPNを登録する
以下は、現在の管理人のNexus SのAPNの登録状況です。
管理人がNexus SにドコモのSIMを挿入して起動したところ、”mpr2.bizho.net”と”mopera.net”がすでに登録されていました。詳細はわかりませんが、ロケール(日本)とキャリア名に対応するデータベースをNexus S(というかAndroid 2.3)が持っているのだと思われます。あとの3つは管理人が手で登録したものです。それぞれのAPNの概要は以下の通りです。
- mpr.ex-pkt.net : mopera Uの128k通信用のAPN(低速 / 月額最大5,985円)
- mpr2.bizho.net : ドコモのスマートフォンが接続できるスマートフォン定額通信のAPN(高速 / 月額最大5,985円)
- 0120.mopera.ne.jp : moperaの初期設定専用のAPN、初期設定用ページにのみ接続可能
- mopera.net : mopera UのフィルタリングがあるAPN(高速 / 月額最大10,395円)
- open.mopera.net : フィルタリングがないmopera.net(高速 / 月額最大10,395円)
当然ですが、mpr2.bizho.netはNexus Sからは利用できません。そもそもこのAPNはmoperaのAPNリストにも掲載されていませんし….
4. mopera Uの初期登録を行う
契約しただけではmopera Uは利用できません。上記のAPNを利用するためにはユーザ名とパスワードが必要で、その払い出しを受ける必要があります。まず、0120.mopera.ne.jpをAPNとして選択し(ユーザ名 / パスワードは不要)、”start.mopera.net”にアクセスをします。その後、ユーザ名とパスワードを取得、必要に応じて変更を行います。詳細な手順はこの辺が参考になります(Galaxy S向けの手順ですが)。
5. 利用するAPNを選択する
先に5つのAPNを上げましたが、実際に日常的にNexus Sから利用可能なのは以下の3つのみになります。
- mpr.ex-pkt.net : mopera Uの128k通信用のAPN(低速 / 月額最大5,985円)
- mopera.net : mopera UのフィルタリングがあるAPN(高速 / 月額最大10,395円)
- open.mopera.net : フィルタリングがないmopera.net(高速 / 月額最大10,395円)
要するに、“価格優先で低速 = 128kで利用するか、速度優先で高速 = 下り7.2Mbpsで利用するか”という選択になります。管理人としては、迷ったらとりあえず128kで利用することをお勧めします。なぜならば、最初に高速APNを利用してしまうと、後で低速APNに設定変更したとしても、その月の課金は低速の上限 + 高速の実利用分になってしまうからです。たとえば、最初に数時間高速APNを利用して、その後ずっと低速APNを利用し続けたとしても、その月の課金は下手をすると高速の最大課金額になる可能性さえあります。実際に利用してみればわかりますが、パケット数は恐ろしい勢いで消費されるので、差額の4,410円分なんてすぐに使い尽くしてしまいます。もし差額分を使い切ってしまったのであれば、その月は高速APNを堪能すべきです。128kを試した上でこれではお話にならないと感じたのであれば、その時に高速APNに接続し直せばいいでしょう。個人的な感触としては、動画系のサイトを利用しなければ、128kでも実用に耐えると思います。
APNの設定自体は簡単ですが、4.で取得したユーザ名とパスワードを設定することを忘れずに。
6. 課金状態をモニタする
一応…ではありますが、課金状態は常にチェックしておくべきでしょう。必携と言っても過言ではないMy docomo checkerで、課金状態は常にチェックしておきましょう。
番外編. バリュー化する
Nexus Sを利用する = ガラケーを利用しなくなるということになるので、ついでにバリュー化もしてみました。元々SO903iを利用していましたが、基本的にこの端末は持ち歩かなくなるので、名目上の機種が何であろうと関係ありませんからね。たまたまドコモオンラインショップで、F-03Aに9,980円で機種変更できるキャンペーンをやっていたので、これを利用して機種変更を実施。場合によっては端末は処分するかもしれませんが、料金プランがタイプSS(50%割引適用後で1,890円)からタイプSSバリュー(同条件で980円)に変更できたことで、そのまま放置しても1年程度で元が取れる計算です。
今のところ、これですこぶる快適にNexus Sを利用できています。
使い倒すのはまだまだこれからですが、とりあえずスタートラインには立てたというところでしょうか。
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