Lollipop化したAscend Mate 7をKitkatに戻す

リクエストを頂いたので、Lollipop(Android 5.1)化したAscend Mate 7をKitkat(Android 4.4)に戻す方法を簡単にまとめておきます。

繰り返しになりますが、以下の内容はあくまで管理人の実体験を述べているだけで、必ず同じ結果になるとは限りません。本ページの内容を参考にLollipop化に挑戦するのは自由ですが、あくまで自己責任であることを忘れないでください。

最初に断っておくと、このページの内容は管理人の記憶を頼りに書いたものであり、実際に挙動と手順を確認しながら書いたものではありません。大筋は正しいと思いますが、細かな挙動が異なっている可能性があるので予めご了承下さい(コメント頂ければ随時反映します)。

1. Kitkatのファームウェアイメージをダウンロードする

さて、先のエントリで紹介した手順でLollipop化したAscend Mate 7をKitkatに戻すには、当然ではありますが本体に対応したKitkatのファームウェアイメージが必要になります。これはHuawiの日本のサポートページからダウンロードできます。ページにも書かれている通り、本来の用途は画面ロック解除パスワードまたは画面ロック解除パターンを忘れてしまった時用ですが、ありがたく使わせてもらいましょう。

ちなみに、Lollipop化後のビルド番号はMT7-L09C900B324になりますが、上記のKitkatのファームウェアイメージの適用後はMT7-J1V100R001C00B126SP09になります。L09がJ1になっていることから、日本モデルのファームウェアであることがわかります。

2. Transition packageをダウンロードする

Lollipopへの更新時と同じ方法(EMUIからの更新)で上記のKitkatのファームウェアイメージを適用しようとしても、途中で異常終了してしまいます。これで戻れば楽でいいのですが、本来の用途からすれば妥当な挙動と言えるでしょう。そこで登場するのがTransition packageです。これはLollipopからKitkatに戻すため”だけに”存在するファイルで、なぜかHuawiのイタリアのサポートページからのみダウンロードできます(本家中国や日本にはない模様)。同梱のPDFのマニュアルには一通り目を通しておきましょう。

Transition packageのファイルサイズはファームウェアとしては極端に小さく(圧縮状態でわずか9.75MB)、挙動から判断すると内部的に保持されているバージョン番号の更新しかしていないようです。おそらくではありますが、Lollipop化された状態でKitkatのファームウェアイメージを適用できないのは、誤って古いファームウェアを書き込まないようにするために更新時の行われる内部的なバージョンチェックに引っかかるのが原因で、Transition packageはバージョン情報を書き換えることによりそのチェックの回避を可能にしているのでしょう。

3. Transition packageを適用する

Transition packageの適用自体は簡単です。Lollipopに更新した時と同じく、SDカードの/dloadフォルダにTransition packageに含まれるUPDATE.APPファイルを配置し、EMUIの更新メニューから当該ファイルの適用を行うだけです。

適用が無事完了すると、ビルド番号がMT7-L09V100R001C900B300に更新されるはずですが、異常終了して更新されなかった(でも最終的にうまく行った)という報告もあるので、結果は気にせず先に進むのが吉のようです(管理人がどうだったかは失念しました)。

4. Kitkatのファームウェアを適用する

Transition packageが適用できたら、Kitkatのファームウェアも同じ手順で適用できるはずです。当然ではありますが、すべてのデータが消去されるので、必要に応じて作業前のバックアップを取得しておきましょう。

ここまでの手順で、Lollipop化したAscend Mate 7をKitkatに戻すことができたはずです。モーションコントロールが真っ白になっていた人も、この時点で復活しているはずです。当然ではありますが、すべてが購入時点の状態に戻っているので、Googleアカウントの設定やOTAの適用が必要になります。もちろん、ここから再度Lollipop化を行うことも可能です(管理人はやりました)。

繰り返しになりますが、上記手順は管理人の記憶を頼りに書いているので誤りがあるかもしれません。実際にやってみて何か食い違いがあったら、コメントとして書き込んで頂ければ幸いです。

「Lollipop化したAscend Mate 7をKitkatに戻す」への12件のフィードバック

  1. 早速エントリを拝見させて頂きました。
    解りやすい内容で感激しております。

    Transition package。
    目から鱗の代物です。
    今後も色々と参考にさせていただきます。

    本当に有難うございました。

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  2. ダウンロードという所から飛びましたが、
    そちらでよろしかったでしょうか?Transition packageの場所は。

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    • エントリの中にあるリンク先からダウンロードできる”Mate 7 (Jazz-L09 single SIM) RollBack EMUI3.1+Android5.1 to EMUI3.0+Android 4.4.rar”で間違いありません。
      ファイル名がそのままですし、同梱のPDFを見れば落としたファイルが正しいかどうかは判別できると思います。

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  3. この方法でlolipop→kitkatへ戻すと
    MT7-J1のkitkatに戻るのでしょうか?
    ファームウェアイメージはJ1の物を使用しているためJ1に戻るのか気になりました。

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    • 適用しているファイルはMT7-J1なので、もちろんJ1のKitkatに戻ります。
      普通に日本国内でこの機種を購入して来た時の状態に戻ると思って頂ければ間違いありません。

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  4. kitkatへ戻したいのですが、Transition packageのダウンロード先がリンク切れなのかありません。
    Transition packageはどこで手に入るでしょうか?

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    • こんばんわ。
      私自身が6.0化は未体験なので何とも言えませんが、おそらく5.xを経由して更新
      したと思いますので、その5.xに戻してから4.xに戻すことになると思います。
      このあたりが参考になると思いますが、自己責任でお試しください。

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