GeForce 8600GT → Radeon HD7750にしたら…

昨年末に自宅の日常利用PCが壊れて組み直した際に、電源とVGA(とモニタ)だけはそのまま継続利用としていたのですが、お盆休みということもあって見直してみることにしました。ちなみに、現在利用しているVGAのチップはGeForce 8600GTで、製品としてはELSA GLADIAC 786 GT DDR2 512MB(2008年4月頃発売)になります。下記の電源よりは新しいですが、VGAは世代の移り変わりが激しいので、大昔の製品と言っても過言ではないでしょう。

管理人はライトにゲームを楽しむ人なので(FPSはやらないがCivilization Vはやる程度)、ハイエンドなVGAは不要です。そもそも、6年以上前に発売された非常に古い電源を利用しているので(Antec NeoHE 430)、補助電源を必要とするボード自体は基本的に考えません。電源を買い替えるという手もあるのですが、ハイパワー志向ではなく静音(ついでに省電力)志向なので、故障でもしない限り積極的に電源を交換するつもりはありません。

思い立って調べてみたところ、以下のグラフを発見。元ネタはこちらです。

現行のチップの中ではAMD Radeon HD7750が、単位電源あたりの最高の性能を叩き出すようで、しかも補助電源が基本的に不要とのことなので、管理人が求める用途に合致しています。

ということで、HD7750を採用した製品の中で、価格.comで売れ筋だったSapphire HD7750 1G GDDR5 PCI-E HDMI/DVI-I/DPを購入。推奨システム電源容量が450Wですから、430Wでも何とかなるでしょう(^^;

数日で届いて、導入もあっさり終了。早速ベンチを取ってみます。まずは、今更ではありますがFinal Fantasy XIのベンチ。なお、Radeonのドライバは導入日時点の最新はCatalyst 12.6でしたが、翌々日にCatalyst 12.8が公開されたので、更新前後の数値を併記します。

Final Fantasy XI for Windows Official Benchmark Program 3 (DirectX 9世代)

GeForct 8600GT

  • High : 9,541
  • Low : 12,207

Radeon HD7750 (Catalyst 12.6)

  • High : 8,615
  • Low : 11,026

Radeon HD7750 (Catalyst 12.8)

  • High : 8,917
  • Low : 11,181

さすがにDirectX 9世代のゲームなので、最新のボードの方が不利なようです。もっとも、7,000以上出ていれば最高クラスなので、性能的には全く問題ありませんが。Catalystの更新によって、若干ではありますが性能が向上しているのが確認できます。

続いて定番の3DMarkです。今回は、GeForce 8600GTも評価するために、最新版の3DMark11ではなく、3DMark Vantageを利用しました。

3DMrak Vantage (DirectX 10世代)

GeForce 8600GT

Radeon HD7750 (Catalyst 12.6)

Radeon HD7750 (Catalyst 12.8)

これははっきりと差が出ています。実行中の様子を見ていましたが、GeForce 8600GTではフレームレートは1桁前半ですが、Radeon HD7750だと25以上は大体出ています。ゲームの性質にもよりますが、現実的に利用できると言っていいと思います。GeForce 8600GTは一応DirectX 9/10に対応しているはずですが、ここまで遅いとは思いませんでした。

そして最後にDirectX 11世代のFinal Fantasy XIVです。GeForce 8600GTは世代的に未対応ですが、一応実行は出来ました。画面は保存していませんが、180前後でまったくお話にならないレベルです。自宅のモニタが1280×1024なので、解像度はLowのみです。

Final Fantasy XIV Official Benchmark (DirectX 11世代)

Radeon HD7750 (Catalyst 12.6)

Radeon HD7750 (Catalyst 12.8)

管理人は実際にFF14はプレイしていませんが、各所の掲示板の書き込みを見ていると、この数字であれば現実的にプレイできるレベルのようです。実行する様子を見ていても、時々引っかかりはあるものの、それほど気になるレベルではありません。Radeonのドライバの熟成はこれからのようなので、今後の改善が期待されます。

おまけ : Windowsエクスペリエンス インデックス

GeForce 8600GT

Radeon HD7750 (Catalyst 12.6)

これも劇的に向上しました。まぁ、元々CPU(Intel Core i7-3930K)とビデオの世代が離れすぎていたこともありますが(ちなみに、OSが入っているドライブはSSD)。これでシステム全体がほぼ同世代でそろったということでしょうか(先述の通り、実際は電源だけ大昔のものを利用していますが)。

実際にDiablo IIIを遊んでいますが、全く問題ありません。Diablo IIIは、FPSなどに比べればVGAに要求される性能は高くはありませんが、それにしても最新のゲームであることには違いないので、おそらくGeForce 8600GTではプレイできなかったでしょう。ただ、時々固まるようになってしまいました。頻度は高くないのですが(1回/1日以下)、前はそのような症状がなかったのでちょっと気になっています。温度は問題ないので、ドライバのせいかもしれませんが、よくわかりません。

今のところは大満足しています。補助電源なしで得られる性能としては現時点で最高のものであることは間違いありませんし、FF14のような負荷が高いゲームでもある程度は使い物になりそうです。

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