自宅のPCで利用しているPCケースのメーカーであるAntecの秋葉原ショールームが閉店されるというニュースを見ました。その理由が何とも世相を反映していて、昔の秋葉原を知る自分としては時代が変わったなぁと思わされました。
閉店理由について、同社広報担当者は
「とても寂しいことだが、一つには秋葉原のPCパーツ離れがある。秋葉原に来てPCパーツを購入するより、ネット通販で購入するユーザーの割合が高くなったと感じている」
と語ったそうですが、確かにその通りで、私もそうなってしまいました。仕事をしていると、なかなか秋葉原まで足を延ばす時間がありませんし…壊れた時に一式丸ごと買いに行くとき位になってしまいました。
私がPCを初めて秋葉原で勝ったのは1996年の5月頃で、入社直後でした。
当時は車内はまだ富士通のオアシスが幅を利かせていてパソコンは皆無、新入社員の中にはPCを使える人もぼちぼちいた、というような時代です。ISDNが出始めた頃で、常時接続なんて夢のまた夢の時代でした。
IBMのThinkpad 560(A4ノート、Pentium 100Mhz/メモリ8MB)を購入することに決め、インターネットがなかったので雑誌を数誌買ってきて広告を比較し、親から借金した40数万円を握って、一番安かったマヤ電機を目指していきました。行ってみたら明らかにバッタ屋で、店内は段ボールの山だけで、奥の方に倉庫の番人のような人が…入るのにしばらく時間を要したのを今でも鮮明に覚えています。それから14年が過ぎましたが、すっかり様変わりしてしまいましたね。お店にはその当時のような怪しさはなく、行き交う人の雰囲気も全く変わってしまいました。
ちなみに、私が秋葉原を初めて訪れたのは、小学高学年の頃にラジコン関連のパーツを買いに一人で行った時で、1982年頃だったでしょうか。その頃はパソコン自体が影も形もなく、秋葉原と言えば家電の町でした。銀座線で行って末広町で降りて、(当時の)国鉄秋葉原駅を目指して道の右側を歩いて行ったら右手にあったお店だったのですが、なんというお店だったか…
何もかもが懐かしくなりました(w