ドコモのキッズ割を持ち込み端末で契約

現在小4の長男が塾に行くことになったので、奥様の要望もあって携帯を持たせることにしました。さらっと調べてみましたが、子供に持たせる携帯は基本的に親との通信が前提になるためか、特別な理由がなければ親と同一キャリアがよさそうということで、ドコモ2契約の我が家はドコモにしました。

ドコモでは現在、キッズ割という割引サービスが提供されていて、子供に持たせる場合はこの割引サービスをほぼ間違いなく契約することになると思います。今回持ち込み端末で新規契約してきたのですが、その過程で判明したいくつかの知っておくと得なポイントをまとめておきます。

ちなみに、数日前まで申込期間は2012/1末までになっていましたが、今確認したら2012/5末までに延伸されていました。類似する割引サービスはないため、おそらく期日が近づいたら再度延長される(もしくは同等の新プランが登場する)でしょう。

1. 既存契約には付加できない

当然と言えば当然ですが、”これから”子供に携帯を持たせる際に契約する割引サービスなので、キッズ割は既存契約に付加することはできません。つまり、遊んでいたり休眠中の回線があったとしても、このサービスは契約できないので注意が必要です。

 2. 既存端末の流用は可能

ドコモにはキッズケータイという、子供に持たせることを想定した一連の端末があります。この記事を書いている時点で、現行のモデルはHW-02Cしかありませんが、この端末の購入は必須ではなく、どんな端末(たとえタブレットでも)でもキッズ割は契約可能できます

ちなみに、HW-02Cの特徴としてドコモが上げている機能は、以下のとおりです。

  • あんしん設定 (電話帳登録やGPSの設定変更に親権者のパスワードが必要)
  • iモード非対応 (Web閲覧やメール送信の機能が端末として実装されていない)
  • かんたん発信(短縮ダイヤルボタン相当のボタンがある)
  • SMS対応(33の定型文から選んだ文章を発信可能)
  • 防犯ブザー機能を内蔵
  • イマドコサーチ機能(内蔵GPSで端末の位置をWeb経由で確認可能)

状況によっては有用な場合もあるのかもしれませんが、我が家の利用目的から考えると、

  • たとえば電話帳登録であれば、通常の端末でもある程度はパスワードで操作制限することはできる
  • 端末としてWeb閲覧やメール送信の機能があっても、iモードを契約しなければ利用は不可能(後述)
  • 小4なので、電話帳程度であれば操作できる
  • SMSするくらいなら電話をかければいい
  • 防犯ブザーは別に持っている(いまどきの小学生であれば、入学時に買うはず)
  • 持たせるのが自宅 – 塾を往復する間だけなので、場所が問題になることは(誘拐でもされない限り)ない

ということで、とりあえず管理人が以前利用していた端末(SO903i)のデータを消して利用させることにしました。

3. 端末持ち込みの場合、端末購入に比べて割高になる

キッズ割に限った事ではありませんが、持ち込み端末で新規契約する場合、月額基本料が割安なバリュープランは契約できず、ベーシックプランになります。前者の月額基本料金が1,957円であるのに対し、後者は月額3,780円なので、定価ベースで1,823円、キッズ割 + ファミ割MAX50が適用された状態でも840円の差が毎月発生します。もっとも、これは後述するバリュー化で事実上ほぼノーリスクで回避可能です。

4. iモード契約は必須ではない

キッズ割を契約するための条件は、以下の通りです(報道発表資料より)。

  • 料金プラン … 「タイプシンプル バリュー」または「タイプシンプル」
  • 料金割引サービス … 「ファミ割MAX50」 または「ひとりでも割50®」 または「ハーティ割引®」
  • パケット定額サービス … 「パケ・ホーダイ シンプル」または「パケ・ホーダイ ダブル2」または「パケ・ホーダイ フラット」

パケホーダイ系のサービスへの加入が条件にされていますが、実はiモードへの加入は必須ではありません。つまり、既存端末を持ち込んで契約するのであれば、iモードを契約しなければWeb閲覧やメールなどの機能を利用させないことができます。キッズ割は、HW-02Cの発売開始記念のプランという位置づけのようですが、そもそもiモードが利用できないHW-02C端末を想定したプランで、なぜパケホーダイ系のサービスへの加入が必須とされているかは不明です。

5. ファミリー割引は契約可能

当たり前といえば当たり前ですが、ファミリー割引は加入できます。キッズ割を契約するために必須となるタイプシンプル / シンプルバリューには無料通話がありませんが、ファミリー割引に組み込まれている携帯への通話料が無料になります。子供の発信先が親だけであるならば、自宅の固定電話でなく親の携帯電話にかけることさえ徹底すれば、通話料も事実上無料となります

なお、子供が友達と携帯電話で連絡を取り合うのであれば(12歳以下ではあまりないと信じたいですが…)、タイプシンプル / シンプルバリュー限定のキッズ割ではなく、無料通話があるプランを検討すべきでしょう。

6. バリュー化をしてもキッズ割は継続する

先述のとおり、持ち込み端末ではタイプシンプルバリューには加入できず、タイプシンプルに加入することになりますが、キッズ割開始後にFOMA → FOMAの機種変更をしてタイプシンプル → タイプシンプルバリューに乗り換えたとしても、キッズ割は継続されるそうです(窓口の方に確認して頂きました)。ということで、契約したその日にドコモオンラインショップで最安値の端末(税込3,150円)に機種変更 & バリュー化をしました。購入した端末は、おそらくそのまま他人の手に渡ることになると思います。

なお、ドコモオンラインショップ経由の機種変更はログインしている契約の変更に限定される(ファミリー割引が組まれていても他回線の機種変更はできない)ため、iモードを契約しないキッズ割の持ち込み端末の機種変更をドコモオンラインショップで行う場合、その契約でMyDocomoにログインすることが必須条件となります。しかし、iモード契約がないとオンラインでのMyDocomoのアカウントの新規作成ができない(契約回線に紐づくiモードのメールアドレスに届く登録確認メールを受信できない)ので、バリュー化を計画しているのであれば、契約時に窓口にお願いしてMyDocomoのアカウントを作成してもらいましょう

7. 主契約のMyDocomoでもiモード契約がない回線は参照できない

ファミリー割引を契約すれば、通常は主回線のMyDocomoから他回線の料金請求状況を参照できますが、実はこれにはiモード契約が必要となっています。このため、iモード契約をしない限りキッズ割の回線の利用状況は主契約のMyDocomoから参照できません。管理人はなかなか気がつきませんでしたが、個別にログインする必要があるので少々面倒です。変な使い方さえしなければ、頻繁に確認する必要はないでしょうが…

以上、今後キッズ割を契約する方の参考になれば幸いです。

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