管理人が利用する携帯キャリアは、諸般の事情でドコモ一択です。
契約期間は10年を超えており、非常に忠実なユーザと言えるでしょう。
Nexus S自体はSIMフリーなので、ドコモのSIMを挿せばドコモの端末として利用できますが、それでも若干の(かなりの?)制約はあります。今回は、スマートフォン初心者なりに調べて知り得た利用上の制約を簡単にまとめてみたいと思います。
制約1 : “基本的に”iモードメールが利用できない
ドコモが公式に提供している(要するにSIMロックな)スマートフォンであれば、spモードという専用のISPサービスを利用することで、それまでの携帯(いわゆるガラケー)からの機種変更であっても、iモードのメールアドレスを引き継いで利用することができます。
単にメールアドレスの変更を伴わないということ以上に、”@docomo.ne.jp”のアドレスを利用できるということは大きな意味を持っています。たとえば、携帯でメールを受ける人の中は、迷惑メール対策の一環として携帯キャリアからのメールのみを受けるように設定している人が相当数います(私もそうです)。また、携帯電話でサービスを展開する各種事業者の中には、携帯のメールアドレスでしか登録を受けないというところもあるでしょう(想像)。こうなると、何とか@docomo.ne.jpのアドレスを保持する必要が出てきます。
現時点でドコモの内部ネットワークに乗り込めないSIMフリー端末からiモードのメールアドレスにアクセスするにはiモード.netを契約するしかありませんが、そもそもiモード.netは”2台目”がスマートフォンであることを想定しているサービスなので、”1台目の”iモード端末でメールを取り込まないと、iモード側のメールボックスがあふれて破綻してしまう可能性があります(720時間以内に受け取ったメールが1,000通以上もしくは10MB以上に到達した場合)。普通に利用していればこんな条件には到達しないかもしれませんが、画像を含めた添付ファイルを頻繁にやり取りしたり、流通数が多いメルマガなどに登録していると、油断はできないでしょう。
管理人はもともとiモードのメールはほとんど利用しないため(家族との連絡用程度)、ドコモのアドレスは捨ててもいいと思っていました。もっとも、imoniに代表されるアプリを利用することでAndroidでもかなり快適にiモード.netを利用できるようなので、しばらく様子を見てから考えようと思っています。
制約2 : spモードが利用できない
1と一部重なりますが、Nexus Sはドコモが公式に提供しているスマートフォンではない(それどころか技適マークすらない)端末なので、spモードを利用することができません。spモードを利用する最大のメリットは、前述のとおり@docomo.ne.jpのアドレスを継続利用できるという点にありますが、それ以外のメリット(コンテンツ決済サービスなど)には管理人はあまり魅力は感じませんでした。
制約3 : スマートフォン定額のAPNが利用できない
ドコモが提供しているいくつかのAPN(Access Point Name)の中に、スマートフォン定額のAPNというものがあります。これを利用すると、ベストエフォートながら月額5,985円で送信2Mbps / 受信5.7Mbpsの速度で接続できますが、ここへの接続が許可されているのは、やはりドコモが公式に提供しているスマートフォンのみです。
ドコモ公式のスマートフォン向けAPNが利用できない以上、SIMフリー端末でも利用できるAPNを探す必要があります。といっても、ドコモのSIMを利用する以上、実質ドコモのAPNしか利用できないわけで、その時点でmopera Uを利用するしかないことになります。
mopera Uには大きく分けて定額プランと従量プラントがありますが、前者はデータ通信専用端末向けです。このため、SIMフリーのスマートフォンにドコモのSIMを挿してして利用する場合、選択可能なプランはmopera Uライトプランのみとなります。最終的に残された選択肢は、そのプランの中で選択できる128k接続で月額5,985円か、送信5.7Mbps / 受信7.2Mbpsで月額10,395円かのいずれかのみになります(いずれもベストエフォート)。要するにこのページに書かれていることを言っているだけなのですが、ここまで理解するのに相当時間がかかりました(^^;
ドコモのiモード端末でのパケット利用を契約通話プランの無料通話分相当のパケット代に収めることができるのであれば、300kのベストエフォート通信を月額3,000円未満で利用できるb-mobileのSIMも選択肢に入ってきますが、これについては現在検討中です。うまく利用すればiモードメールなども含めて理想の両立ができるような気がするのですが….ガラケーとスマートフォンとを両方持ち歩く気があればですが。
とりあえず今のところ思いつく制約はこんなところでしょうか….
思ったより長くなってしまいましたが、何かあったらまた書きます。